日本人の想像を絶する極寒の地
世界一寒いと言えば南極ですよね。しかし、世界一寒い村と言えばロシアのサハ共和国にあるオイミャコンです。1月の平均気温が-50℃で一年の半分以上が冬という恐ろしい場所です。今回はこのオイミャコンではなく、サハ共和国の首都ヤクーツクの建築についてご紹介したいと思います。
ヤクーツクはオイミャコンがあるサハ共和国の首都です。オイミャコンと同様に1年以上が冬であり、1月の平均気温はWikiによると-40.9℃という寒さです。想像がつかない寒さですが、その恐ろしい寒さの体験レポートが「Ruhi Çenet」というYoutubeチャンネルで見ることができます。それによれば、15分以上外にいるだけで凍傷や命の危険すらあるとのこと。このチャンネルでも1時間歩くことに挑戦し、指先が白くなるという恐ろしい体験をレポートしていました。
なんでもヤクーツクは、スターリンの時代に強制収容所が作られて、開発が進められたのだとか。そのような極寒の地に32万人も住んでいるのですから人間というものはすごいものです。現地の人曰く、40℃までならば寒いとは思わないのだとか・・・
ヤクーツクの建築と環境
ヤクーツクの建築物は面白いことに高床式になっています。鉄筋コンクリートで作られた柱の上に建物が建っているのです。一見すると凍って折れてしまうのではないかとか、雪に耐えられないのではないかとか思ってしまいますが、さすが鉄筋コンクリートです。
高床式で作られている理由ですが、ヤクーツクの土壌は永久凍土なので、30℃以上になる夏になると表面の氷が溶けてしまい、地盤沈下が起きるのだとか。昔作られた建築物は高床式ではなく、10年くらいで傾くのだとか。正直、-40℃から30℃の上がる極端さもすごいですが、日本にいると想像できないことがたくさんあるなと思いました。
町には地上をお湯パイプが張り巡らされていて、家庭まで送られて暖房に使われていたり、お湯パイプが地上にある理由が、凍っているので地下を通せないだとか、日本と全然違うところの話は聞いていて面白かったです。
15分以上外にいることが危険な場所なのに外で子供が遊んでいたり、路上販売をしていたり、その販売しているものが全てカチコチに凍っていたり、聞いているだけで一度行ってみたくなりました。
ヤクーツクにいくルートを調べたところ、通常であれば東京 → 仁川 → トルマチョーヴォ → ヤクーツクという経路で旅費が17万なのだとか。経済制裁が終わるまで行けないとは思いますけど、いつか行って寒さを体験してみたくなりました。なお、東京 → 北京 → ヤクーツク、東京 → イスタンブール → モスクワ → ヤクーツクという行き方もあるのだとか。