建築事業へのメタバース活用について①

皆さんはメタバースについてご存じでしょうか。

メタバースとは、インターネット上に展開される仮想空間のことです。主にVRを指すことが多いですが、VRでなくても現実ではない仮想空間であればメタバースに含まれます。

メタバースと建築は関係がないと思っている人も多いかと思います。

あるいは、メタバースというとゲームのような空間をイメージしてしまい、VRが思い浮かばない人もいるでしょう。

今回は2回にわたり、建築におけるメタバースの可能性、特にVRについて解説します。

この話が終わる頃には、皆さんもメタバースへの理解と期待が深まっていることを切に願います。

VRの展開と建築の関連

皆さんはArkioというアプリケーションをご存じでしょうか。BIMは知っていてもArkioを知らない人は多いと思います。もしVRデバイスをお持ちであれば、一度お試しすることをおすすめいたします。

Arkioとは、VR(メタバース)空間上で建築の設計ができるアプリケーションの名前です。作成した設計はBIMに出力でき、VR開発エンジンであるUnityに展開もできます。まさにArkioは建築との親和性が高いアプリケーションと言えます。しかし、残念なことに操作性が難ありに感じてしまいました。当社の社員10人以上に説明し、Arkioを実際に体感してもらいましたが、VR空間内を移動するだけでも一苦労だったからです。

今回、Arkioを実際に体験することで、当社の社員は建築とVRは親和性が高いと感じられたのではないかと思っています。

メタバースとはどのようなものか?

メタバースの強みは、コミュニケーションの革命、あるいはゲーム要素による現実拡張だと感じています。

従来より、コミュニケーションにおいて、実際に会って対話することほど伝達効率が良い方法はありませんでした。仮想現実の世界では、アバターを通じて対話やコラボレーションが可能になります。言葉だけでは伝えにくい情報も、声のトーンや身振り手振りで補完することができます。チャットやメールで伝えた場合、感情面で冷たく、厳しく伝わる場合があり、テキストだけで伝えるには技術力が必要です。場合によっては資料を作成する手間も発生してしまいます。そのため、メタバースは有用です。

メタバース、特にVRは現実世界の自分の動作を反映させることができ、身振り手振りだけではなく、表情もアバターに反映できる技術が生まれています。これにより、距離や場所を問わず、従来の対話のようなコミュニケーションを実現できます。また、容姿にコンプレックスがある人も安心してコミュニケーションができ、身体が不自由な人もアバターで距離や場所を問わず仕事ができます。さらに音声字幕を使うことで、耳が不自由な人も働きやすくなるでしょう。

このように、従来のITによるコミュニケーションはテキストベースであり、言語や計算などの論理的思考を司る左脳を重視したコミュニケーションでした。

それに対し、空間認識、図形認識、音楽的な能力といった感覚面を司る右脳を活用できるコミュニケーションが可能になったことが、コミュニケーションに革命が起きたといえます。

メタバースの展開と可能性

このようにメタバース、とくにVRにおけるビジネス活用の可能性は、大いに期待をせずにはいられません。世界中がそう思い始めていることを実感しています。

例えば、AppleはARを押していて、VRに関心があるようには見えませんでしたが、2023年6月にVRデバイスを発売する予定があります。Appleだけではなく、あらゆる企業が2023年にVRデバイスを新たに発売、または発売する予定があります。VRサービスを新たに発表するところも増えており、日本のメディアが言う「冷めるVR熱」とは裏腹に、世界中がVRに注目していることがうかがえます。

こうした中、Arkioのような建築に特化した一般向けの良い製品が出ないと思う人は、考え方を見直した方が良いでしょう。間違いなく建築とメタバースは親和性が高いため、今後さらに建築に特化した新たなメタバースサービスが発表されることを期待しています。

弊社(株式会社スカイフィールドコーポレーション)は、池袋を拠点に一都三県で活動しております。

建物を建てることが初めての方にも手厚くサポートしておりますので、お気軽にお声がけください。

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