年収が下がっても意味がある仕事がしたい人が増加しているそうです。
しかし、いま増えたのではなく、元々意味がある仕事をしたい人はいたと思います。
ただ、会社に入って仕事をする過程でその気持ちがつぶされていた、ということがSNSにより気持ちを拡散できる時代になったのでそれが表面化しているのだと思います。
表面化されたからこそ解決しなければいけないことがわかった。そしてDX戦略において、EX戦略も考えなければいけなくなったので、従業員エンゲージメントが大切だと叫ばれるようになったというのが背景だと思います。
第二次産業革命で工業化が進んだ段階で作られた組織の考え方は、その時代ではよかったのでしょう。そして、意味がある仕事をしたいという気持ちは、その時代では邪魔だったのかもしれません。
しかし、第三次産業革命が現在進行形で進んでおり、デジタルトランスフォーメーションを進めていくためには、データを活用するためには意味や目的が大切になり、だからこそ意味がある仕事をしたい人の価値が高まってきています。
バーパスという言葉をご存じでしょうか。何のために存在するかという存在意義を意味します。
何のために誰のためにその仕事をやるのか、いまやっていることは妥当なのか、昔は考えなくてはよかったことを考えなくてはいけない時代に突入しました。
昔はそんなことを考えるなと言っていたのかもしれませんが、いまの時代はそんな重要な質問をしてくる従業員こそ大事にしましょう。
それが従業員エンゲージメントを考える上での大切なポイントの一つです。